両面多色枚葉オフセット印刷機 MEGA JprintシリーズにA倍判を追加
1994年、アキヤマは、世界で初めて、非反転式の両面多色枚葉オフセット印刷機Jprintを発表しました。片面機では、2回通しで印刷するため生産効率、納期の面でどうしても解決できない問題を、Jprintは、片面機の品質を維持しつつ、生産効率を飛躍的に向上させ、この問題を見事にクリアーしました。
しかし、昨今では、オフセット輪転機にも小ロットの仕事を掛ける会社が多くなり、印刷単価は下げ止まらない中、益々枚葉オフセット印刷機に対する生産性向上の要求が強まっています。このような厳しい状況下、従来機種であるJprintに、更なる高生産性を追及し、これまで培ってきたノウハウを搭載した機械が、MEGA Jprintシリーズです。2007年9月に開催されたIGAS2007で菊全判のMEGA Jprint40シリーズを発表、さらに四六全判のMEGA Jprint44シリーズを2008年5月に発表しました。
その後、市場からのA倍判サイズに対応する印刷機の要求に応じるとともに、印刷機の大型化に向けた第一歩として、この度、A倍判のMEGA Jprint50シリーズを開発しました。
Jprint、MEGA Jprint40、MEGA Jprint44シリーズの機能を継承し、操作性について様々な配慮を施し、熟練者でなくても容易にこなせます。各種自動化・省力化装置も標準装備、生産効率を大幅に向上します。
アキヤマの経営理念である、お客様の「持続的成功」のために、MEGA Jprint50の可能性は無限大です。
■ 主な特長
- A倍判1/1色印刷機(MEGAJprint1p150)は11,000sphの高速印刷が可能です。
- 消費電力の削減と耐熱対策を施した地球環境に優しい機械です。
- フィーダー部にサクションテープフィーダーを採用し、高速でも安定した給紙を実現します。
- デリバリー部では、印刷用紙を最終渡し胴から平行に搬送することで、紙暴れを削減、安定した排紙を実現します。さらに、ベルト式紙案内を採用し、キズ・コスレ防止に大きな効果をもたらします。従って、紙質を選ぶことなく、上質紙は勿論、コート紙も容易に両面印刷が可能です。
- MEGA Jprintシリーズの新型ACC(Akiyama Color Control)を採用し、キーモ−ターの制御速度が速く、ACCから入力した数値が瞬時に印刷機のキーに反映されます。
- 版着けローラーを横振りすることでゴーストを防ぎ、過乳化防止ファンによりローラーストリッピングも防止します。こうした機能により、安定した印刷品質を保証致します。
- 前後にスライドする紙放しカムを印刷速度に追従させ、さらに様々な用紙に対応できるよう、その制御は紙厚選択方式を採用しました。デリバリーファンや吸引車のスピードをジョブ変更毎に調整することは殆ど必要ありません。受注回数が多い小ロットの業務も、登録したデータを呼び出し、ボタン操作一つだけの容易なオペレーションで、難なく消化していきます。
- 圧胴・中間胴の爪開閉機構には、アキヤマのオリジナルの機構、共役カム(ショックレスシステム)を採用し、用紙咥え替え時の爪開閉の左右タイミングを同一化しています。高速印刷でも用紙搬送をスムーズに行います。
- 吸引車は補助吸いと一緒に着脱が可能であり、また横移動操作も容易であるため、短時間で多くの台数をこなすことが出来、オペレーターに優しい機械となっています。
- オペレーションスタンドは、モニターにもタッチパネルを採用したため、オペレーターは画面にタッチするだけで簡単に操作出来ます。 MIS(Management Information System)に対応していますが、アキヤマ独自の簡易MISを標準搭載、刷版データやインキつぼデータ等の各種データをジョブ管理することが可能となり、過去のジョブを呼び出すだけでリピートオーダーへの対応が可能です。また機械の稼働状況も管理できます。
■ 主な特長